熱帯安楽椅子
2004年 12月 24日
熱帯安楽椅子山田 詠美集英社
1987-06
山田詠美の作品。
女流作家である「私」は男と抱き合って金をもらうことをいとわず、それが自分の血や肉になって作品をつむぎだしていると信じていた。
その心と体のバランスが崩れたとき、「私」はバリ島へ飛んだ。
南の島での遍歴の末、「私」は二人の男性と出会う・・・
女性が女性の性愛について書いているので、コメントしようにもしづらい部分がある。
女性の快感は所詮男性には理解できないからだ。
ただ、本当に快楽を得ていなければ、それを表現することはむづかしいのだろう。
もちろん、ただ想像で書くこともできるんだろうが、きっと山田詠美はそういう作家ではない。
熱帯の島で見つけ出した安楽な関係。
はじまりはいつも肉体。なりゆきは心。
そして・・・肉体の愛が心を触れ合わせる。
それにくわえて、肉体の関係をもたない純粋な愛があった。その愛は、相手の存在を嬉しく思う愛。
ボリュームは薄い。 一人称小説として性愛の快感を語るところに重点がおかれている。
結末はあっけないが、物語にはいつしか終わりがあるものだ、というのを如実に示しているのだろう。
そして、たぶん、ある種の愛にも、いつしか終わりがある。そうでなくても、いつしか区切りはくる。
熱帯のスコールの中でしか、続けられない愛だってきっとあるのだろう・・・
お勧め度: ☆☆1/2 男性には、きっと女性は理解しきれません。女性はもしかしたらすごく共感するのかもしれないし女性の感想は聞きたい気もします。
ちなみに、アマゾンの読者書評はみな評価が高いです。
女性はこういうものを読みながらバリ島に行くのかな、と思います。
本としては薄いし、ハードカバーでも安いです。
1987-06
山田詠美の作品。
女流作家である「私」は男と抱き合って金をもらうことをいとわず、それが自分の血や肉になって作品をつむぎだしていると信じていた。
その心と体のバランスが崩れたとき、「私」はバリ島へ飛んだ。
南の島での遍歴の末、「私」は二人の男性と出会う・・・
女性が女性の性愛について書いているので、コメントしようにもしづらい部分がある。
女性の快感は所詮男性には理解できないからだ。
ただ、本当に快楽を得ていなければ、それを表現することはむづかしいのだろう。
もちろん、ただ想像で書くこともできるんだろうが、きっと山田詠美はそういう作家ではない。
熱帯の島で見つけ出した安楽な関係。
はじまりはいつも肉体。なりゆきは心。
そして・・・肉体の愛が心を触れ合わせる。
それにくわえて、肉体の関係をもたない純粋な愛があった。その愛は、相手の存在を嬉しく思う愛。
ボリュームは薄い。 一人称小説として性愛の快感を語るところに重点がおかれている。
結末はあっけないが、物語にはいつしか終わりがあるものだ、というのを如実に示しているのだろう。
そして、たぶん、ある種の愛にも、いつしか終わりがある。そうでなくても、いつしか区切りはくる。
熱帯のスコールの中でしか、続けられない愛だってきっとあるのだろう・・・
お勧め度: ☆☆1/2 男性には、きっと女性は理解しきれません。女性はもしかしたらすごく共感するのかもしれないし女性の感想は聞きたい気もします。
ちなみに、アマゾンの読者書評はみな評価が高いです。
女性はこういうものを読みながらバリ島に行くのかな、と思います。
本としては薄いし、ハードカバーでも安いです。
by moon99999
| 2004-12-24 00:03
| 恋愛小説