家守綺譚
2005年 05月 25日
家守綺譚 梨木 香歩
新潮社 2004-01
http://tinyurl.com/dn6th
これも「本屋大賞」ノミネート作品である。
タイトルをどう読むんだろう、どんな中身なのかな、などと考えていた。
これは、徳川家斉の三男で、時代が味方せずについに将軍になれなかった、徳川家守という男の波乱万丈の人生を描いた話、ではない。
語り手が、死んでしまった親友にゆかりのある古家の管理をする。彼は貧乏作家だ。
そうすると、時に不思議な訪問客がやってくる。
死んでしまった友人やら、和尚に化けたキツネやら。
さるすべりには懸想されるし、犬はなんだか「その世界」では有名な仲裁犬ということになっていたり。
カッパがいろいろ出てくることもある。
ただし大事件は起こらない。
人間ともののけが共存していたころの話である。
そして、ここに登場するもののけの大部分は人を襲ったりしない。
だまして楽しむようなことはあるようだが、それ以上ではない。
その中で時はゆっくり流れ、ついでに彼は親友がどうしてあの世に言ったのか、戻ってこられないのか、といったことを知ることになる。
淡々とした話しだが、いろいろ起こる小さな事件がそれなりに楽しめる。
漢方薬のような作品かもしれない。(うまくいえないのがもどかしい)。
お勧め度:☆☆☆☆ あなたの隣に居る人は人間ですか?
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これも「本屋大賞」ノミネート作品である。
タイトルをどう読むんだろう、どんな中身なのかな、などと考えていた。
これは、徳川家斉の三男で、時代が味方せずについに将軍になれなかった、徳川家守という男の波乱万丈の人生を描いた話、ではない。
語り手が、死んでしまった親友にゆかりのある古家の管理をする。彼は貧乏作家だ。
そうすると、時に不思議な訪問客がやってくる。
死んでしまった友人やら、和尚に化けたキツネやら。
さるすべりには懸想されるし、犬はなんだか「その世界」では有名な仲裁犬ということになっていたり。
カッパがいろいろ出てくることもある。
ただし大事件は起こらない。
人間ともののけが共存していたころの話である。
そして、ここに登場するもののけの大部分は人を襲ったりしない。
だまして楽しむようなことはあるようだが、それ以上ではない。
その中で時はゆっくり流れ、ついでに彼は親友がどうしてあの世に言ったのか、戻ってこられないのか、といったことを知ることになる。
淡々とした話しだが、いろいろ起こる小さな事件がそれなりに楽しめる。
漢方薬のような作品かもしれない。(うまくいえないのがもどかしい)。
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by moon99999
| 2005-05-25 23:41
| 文学系