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by moon99999
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むかしのはなし

4344007417むかしのはなし   三浦 しをん
幻冬舎 2005-02-25
http://tinyurl.com/e45d6

日本の昔話の要約が最初に出てくる。そして、始まる物語は現在、あるいは近未来の話になっている。
「かぐや姫」の話が出た後、プレイボーイの男性の述懐が始まる。これは電話での話しだ。
そう。彼はかぐや姫のように、異性に対して無理難題を言う。彼はホストなのだ。
だが、いつかその報いは訪れる。 月からの使者ではなく、違う使者が彼のところに訪れてしまう。 そして彼が携帯電話で告白したことは・・・

あるいは、「ロケットの思い出」という話は、花さか爺だ。 昔、ロケットという犬を飼っていたときの思い出話だ。そしてロケットが死んだのは・・・

この次あたりから、期せずして連作短編集となる。地球に大変なことが起こるのだ。
♪地球が地球が大ピンチ~~ 
まるで、「ひとめ、あなたに・・・」の世界だ(知らなくてかまいません)。

極限状況になると、人はどういう行動をとるのか。 それが淡々とした筆致で描き出される。決して不快にならないような形の描写で。

桃太郎、のもじりの話が最終話に出ている。
モモちゃんは乱暴者だが、ぼくはモモちゃんにあこがれていて、大好きだった。
モモちゃんは暴力的だ。だが女にもてる。

「だれかを好きだった記憶もなくなるぐらい生きて、俺が死んでも気づく奴が一人もいないほどになったら、そのときやっと、俺は本当に自由になれるんじゃないかと思うんだ」 ニヒリストっぽいモモちゃんの発言だ。
だが、モモちゃんは、 なにから自由になりたかったんだろう。

そして、ぼくのモモちゃんへの悔恨の思いは、時を越えてずっと伝えられていくだろう。


お勧め度:☆☆☆☆1/2 昔の話か未来の話か・・・


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by moon99999 | 2005-08-20 01:11 | 文学系