読んだ本について感想を述べたり述べなかったり・・・書評・コネタ連動メルマガも登録宜しくお願いします。 「濫読ひで」より


by moon99999
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カテゴリ:SF( 11 )

グリーンボール

4835591828グリーンボール 鴨 〓連
文芸社 2005-05

http://tinyurl.com/arcah

不思議な小説だ。

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by moon99999 | 2005-07-07 12:10 | SF

ヴィーナス・プラスX

4336045682ヴィーナス・プラスX シオドア・スタージョン
国書刊行会 2005-05
http://tinyurl.com/dymlv

原書の刊行は1960年のようだ。
スタージョン、というのは「人間以上」などで有名なSF作家だ。

チャーリー・ジョーンズが目覚めると、そこはまったく異なった世界だった。人間ではない、謎の生物、レダムに囲まれていた。レダムは両性具有の不思議な生物だ。

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by moon99999 | 2005-05-28 18:03 | SF

タイムトラベラーズ・ワイフ (上・下) オードリー・ニッフェネガー
ランダムハウス講談社 2004-12
http://tinyurl.com/dxey4

時間旅行のSF、といえば簡単だが・・・
むしろこれは恋愛小説と言うべきであろう。

主人公は夫、ヘンリーと妻、クレアだ。
ヘンリーはタイムトラベラー。 といっても、自由に飛べるわけではない。
彼は、不定期に突然時空間を飛んでしまうのだ。そして、飛べるのは体だけ。突然裸でどこかに現れるのだ。 彼はそれで非常に苦労をする。 いわゆる「不定期エスパー」というべきであろう(眉村先生、お元気ですか?)

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by moon99999 | 2005-04-19 22:44 | SF

月に繭 地には果実

月に繭 地には果実 福井 晴敏
幻冬舎 2005-03
http://tinyurl.com/55hnd

何の前知識もなく、この本を手に取った。
「亡国のイージス」の福井晴敏のことだから、そんなような話かと思った。

舞台はどうやら未来の地球。SFか。と思って読みすすめる。
どうやら、一時、世界が滅亡し、そのときに一部のひとびとは月に逃れたらしい。
ということを読んでいくと、とつぜん、∀(ターンA)とか、「ガンダム」という単語が出てきた。
おや?
もしかしてガンダムのパロディか?
いや、そうではない。
実は、これは数年前にアニメで放映された「ターンAガンダム」のノヴェライズ版だったのだ。うーむ。気づかなかった。

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by moon99999 | 2005-04-14 00:57 | SF

トキオ


トキオ   東野圭吾
講談社 2002-07

去年、NHKでドラマ化もされた作品。

拓実は、不治の病の床に伏す息子、トキオを前にして、昔のことを思い出していた。
拓実がまだ若いころの話だ。 定職もなく、すさんだ生活を送っていた拓実は、浅草の花やしきで、不思議な少年、トキオに出会った。 
トキオに導かれ、拓実は、失踪した恋人を探す旅に出た。
東京・名古屋・大阪と動き、拓実は自分のルーツも知ることになる。そして、トキオと過ごしていくうちに、拓実は成長し、変わっていく。

トキオは自ら、拓実の息子だと言うが、拓実は信じないし気づかない。
しかしトキオは拓実を鼓舞し、励まし、そして行動させる。

肉親として。そして人間として。
明日だけが未来じゃない。そして、自分は変えることができる。
病床のトキオは、そうやって愛する父を導いていくのだった。


息子が父親に会って、父親の運命を変える。
バック・トゥ・ザ・フューチャーのような話しになりそうだが、これは息子の話ではなくて、父親の話だ。
そして、ひとりの男の成長物語とも言える。

最後の一言に、じーんときてしまった。
そうか・・・そうだった。
そういうことだったんだ。

そして、再度読み返してみたくなる。

東野圭吾のマジックを、楽しんで欲しい。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 Enjoy!
http://tinyurl.com/4hmfd

なお、TVでは、少しだけ設定が違っていた。
トキオ役は「嵐」の櫻井翔 。 トキオ役ではないが、拓実役をTOKIOの国分太一がやっているのはなかなか洒落になっていた。ドラマも原作の雰囲気を保ち、面白く見られた。
DVDは4月に出るので、機会があれば、この本を読んだあとで見てもらうと、また楽しめるだろう。
http://tinyurl.com/5q5zh



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by moon99999 | 2005-03-19 15:51 | SF

小説探偵GEDO

小説探偵GEDO桐生 祐狩
早川書房 2004-07-22
http://tinyurl.com/5glp8

物語を読んでいると、こういう設定はどうやって思いつくのだろう、と不思議になることがある。
(小説だけでなく、マンガもそうなのだが。)

この本も、そういう感じの設定だ。
主人公は三上げど、という。
げどは小さな広告会社をやっている。ただし、彼には別の顔がある。「小説探偵」というものだ。
小説探偵とは、小説の登場人物に依頼をうけ、小説の中に入り込んで、小説では未解決の問題を解決する、という役割だ。 その役割のなかには、登場人物の望みを外伝的にかなえるものもあるし、未完の作品について、作者に残りを完成させるようにしむけるといったものもある。

だいたい小説内人格が外の世界に出てきて小説探偵に事件の解決を依頼する、とかそれをうけて小説探偵が小説の中に入り込む、という設定など、そう簡単に思いつくものではないと思う。

もちろん小説の中に入るだけならいろいろ先例がある。それこそ「魔法使いサリー」(オリジナルTV)だって、小説「たけくらべ」の中に入り込んだことだってある(笑)。

だが、小説の中に意図的に入り込んだり、出てきたりするというのは私は寡聞にして知らない。

個別の章立てには、それぞれ中に表紙がついている。作品名、イラスト、作家名が並んでいるのだ。 げどは、それぞれの本の中に入り込んでいく。

脇役も、倫理が破綻したようなネンコ、小説内人格からリアルワールドに出てきた諄一、バーのマスターなど多彩だ。

題材自体は、普通の小説だけでなく、「やおい」物とかRPG物のような、現代的なものも入っている。

実際、小説内作品そのものはあまり感心しない、というか私のテイストには合わないものも含まれている。しかし、全体として、結構読ませる面白さがある。

この設定の背景などは、別の作品で語られる予定だそうだ。そちらも期待しよう。

お勧め度:☆☆☆1/2 「やおい」の意味がわからない人は心の準備をしてから読みましょう。




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by moon99999 | 2005-03-09 23:29 | SF
美亜へ贈る真珠―梶尾真治短篇傑作選 ロマンチック篇 梶尾 真治 (著)
ハヤカワ文庫JA 早川書房 2003-07
http://tinyurl.com/6lvre

時間にかかわる話として、2つの短編を勧めたい。
「美亜へ贈る真珠」と「時尼に関する覚書」だ。

カジシン、というのは遅筆のSF作家として一部で知られるのみであった。
彼がブレイクしたのは草彅剛の主演で映像化された「黄泉がえり」をもってしてだ。

だが、カジシンの作品は一部ではずっと絶賛されていた。その象徴が、「美亜へ贈る真珠」なのだ。
この作品は、多くのSFファン、SF作家によってたたえられてきたが、活字として本で読まれる機会が少なかったのだ。
その後、黄泉がえり、のヒットにより、カジシンがより有名になり、この短編集が出たということになる。
早川の文庫になっている。

私は、実は「美亜へ贈る真珠」よりも、「時尼に関する覚書」、のほうがもっと好きなのだが。


人間を未来に送るにはどうしたらいいか。
考え出された方法が、選ばれた人間を、時間の流れを変える機械のなかで生活させることだ。
つまりたとえば、外界で1年たつのに内部では1日。それなら、ずっと長い時間、生きていくことができる。
しかし、その方法には致命的な欠陥がある。未来へ行く人間は、過去には戻ってこられないのだ。美亜の恋人は、機械に入った。彼女は、彼の心の中を知りたかったが、知ることができなかった。そして彼女は、機械のそばでずっと過ごす。 そして、真実を知る・・・

どうやって知るのか、は読んでほしい。読んでみれば、ああ、聞かないでいてよかった、と
思えるだろう。


時尼に関する覚書。これは雑誌初出で私は読んでいる。
この作品こそ、私がずっと読み返したかったものだ。

少年は、ある日女性に逢う。そして、日記をつけるように言われる。
彼はすなおに、少しづつ日記をつけはじめる。
何年かごとに、少年は女性に会う。その女性は、時がたつごとに、変わっていくのだ・・・
彼女は、そときびと、だったのだ。

これ以上は、やはり読んでもらうしかない。

二作とも、読み終わると、胸が締め付けられるような、切ない思いがする。
SFという枠組みのなかで、時間を題材にしてつむいだ、愛についての作品だといえる。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 SFに理解があって、 ロマンティックな気分に浸りたいかたは、ぜひ。




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by moon99999 | 2005-02-25 00:27 | SF

ブルータワー


ブルータワー
石田 衣良
徳間書店 2004-09-16
http://tinyurl.com/655pc

石田衣良によるSF作品。
彼によればSFを書くのは初めてということだった。
911にインスパイアされて、崩れない塔の話を書くことになったという。

瀬野周司は、脳腫瘍におかされていた。妻は周司の部下と浮気をし、女性部下は自分に思いをよせている。
周司に、強い頭痛が襲った。気がついたときには、周司は未来世界のセノ・シューとなっていた。シューは「ブルータワー」の「三十人委員会」という評議会のメンバーだ。 その世界は、黄魔とよばれたインフルエンザにより地上は死におかされており、人々のうち選ばれたものだけが、ブルータワーを含むいくつかの塔(高層ビル)の中で暮らしている。
ビルの中は人々の生活ランクによって層がわかれており、周司は上のほうの人間として、最下層の第五層の女性の「初夜権」を買っていたのだった。
周司はそこで出会った女性とともに、この世界を変えたいと願う。 一方、世界は動き、テロリストはビルの破壊をはかったり、第一層の連中は地上や下層の連中を殺戮したいと思っている。資源に限りがあるからだ。
周司は、セノ・シューとして、世界を変えるために動きはじめる。 頭痛がはじまると現世に戻り、また未来に行く、ということを繰り返しながら、周司は未来を救うべく、行動していく・・・


未来は破滅的になっている、というのは昔のSFでよくあったストーリーのようだ。
実際私がこの前に古本で買った「地図にない街」というPKディックの短編集の中にもそういう話があるし、矢野徹にもある。それこそ横田順禰のデビュー作「友よ、明日を・・・」も終末戦争ものだった。
石田衣良はこの作品の終末部分を、ハミルトンの「スター・キング」という作品へのオマージュとしているようだ。
昔、鶴書房で読んだ『人類のあけぼの号』内田庶 というSFジュブナイル小説がある。これは、未来のツキジに飛んだ「現代」の若者が、未来世界でのロボットたちを救う話だった。これの最後の部分でも、主人公が夢の中で、未来にその後起こったことを知る、というところがあった。

本作品は、SFの未来物、終末戦争もの、あるいはパラレルワールドもの、という分類がされるのだろう。

石田衣良には女性ファンが多いが、この作品はSFファンにも理解をもって受け入れられるのではないかと思う。
アクションシーンは少ないが、周司が世界を救う、という予定調和に向かっての話はうまく作られていると思う。
書きかたによっては、いくらでも暗くなる作品を、ある程度明るくまとめあげられたのはさすがだ。
期待を裏切らなく作品だと言える。

お勧め度:☆☆☆☆   未来はもっと明るいものだとは信じたいところです。

なお、エキサイトブログ等でこの作品に言及しているサイトにもトラバさせていただきました。


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by moon99999 | 2005-02-06 23:49 | SF

約束の地

約束の地 平谷 美樹
角川春樹事務所 2003-05
http://qrl.jp/?157003

超能力をもっていたら、あなたはどうするだろうか?もちろん人に知られなければいいのだが、ひとがそれを知っていたら? 
とくに、テレパシー能力があったらどうだろうか。能力の無い人たちは、自分の心を読まれたくないから近寄りたくはないだろう。 
一方、その他の多くのPSI能力、たとえばテレポートや物体移動などはどうか。

考えていくと、ひとつの結論が出てくる。つまりこういうことだ。
超能力は、うまくコントロールできれば究極の武器になりうる。

ただ、超能力者が敵にまわると、これも厄介なことになる。近代兵器が役に立たなくなるからだ。

この物語は、超能力を持っているごく少数の人間たちが、自分たちだけの土地、「約束の地」をさがして放浪し、その彼らを、超能力を武器にしようと考える研究者が追いかけていく物語だ。

超能力を使えれば武器になる。超能力は、増幅器を使用することにより力を増し、安定する。
それであれば、やはり武器になるはずだ・・・
普通人が超能力者をあつめて軍を作る。そして彼らに超能力者と戦わせる。

だが、その司令官は超能力者を恐れ嫌っている。やはり、異質なものは相容れないもの、お互いに排除されるべきものなのだろう。

それはむかしからの真実ともいえる。宗教であろうが能力であろうが、人に無いものを持ちすぎると反発、反目の種になり、いつかは紛争が起きる。


かなりハードな内容で、村でどんぱち、人もどんどん死んだりする。
しかも・・・未完になっている。

続編がもう一冊分ないと、終わりそうにない。

そのうち読みたいとは思うが・・・まだ出てないようだ。

お勧め度:☆☆☆1/2  超能力者と人間の殺しあう戦争、というコンセプトを受容できる人にのみ。
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by moon99999 | 2005-01-21 22:27 | SF
テクニカラー・タイムマシン
ハリイ・ハリスン著、浅倉久志訳

早川文庫 SF 1976年
http://qrl.jp/?143618


映画会社が潰れそうだ。救うには、締め切りまでに映画を製作するしかない。そこでタイムマシンを使い、ヴァイキングの過去に戻る。当時の人間を俳優にし、現地で撮影すれば、出演料もセット代もかからない。
だが、そう簡単には物事が進まないのだ。主人公オッタルは言う事をきかない。主演女優はわがまま放題。そして時間切れは迫る。
プロデューサー、バーニイ・ヘンドリックスの苦悩は続く。
果たして、本当に映画は完成するのだろうか? そして、バーニイは信じられないものを目撃した・・・

この本の初版は1976年。翻訳のラグを考えると、おそらく書かれてから30年近く経過していることになる。しかし、いまでもこの作品は立派に通用する。
今の若い人が読んだら、「30年前にこんな面白いものが出ていたのか」と驚くだろう。
最後のタイム・パラドックスの落ちもしゃれている。
モンキー・パンチのイラストもイメージぴったりである。
おそらく本屋では手に入らないだろう。アマゾンで手に入る、というのは凄いことだと思う。

お勧め度:☆☆☆☆★  入手困難かもしれないですが、SF、ユーモア好きの人はぜひ!
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by moon99999 | 2004-12-07 00:40 | SF