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by moon99999
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カテゴリ:エンターテインメント系( 47 )

エンジェル

4087752550
エンジェル 石田 衣良
集英社 1999-11
http://tinyurl.com/b2jjv

また、石田衣良の作品だ。

掛井純一は、目覚めた。
生まれたときの状態を体験する。そしてすごいスピードで現在へと戻っていく。
このフラッシュバックは何を意味するのか。

そう。彼は死んでしまったのだ。
純一はそして気づく。

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by moon99999 | 2005-08-07 23:56 | エンターテインメント系

君たちに明日はない

4104750018君たちに明日はない 垣根 涼介
新潮社 2005-04-01

http://tinyurl.com/ccqsk


このタイトルは何を意味するだろうか?

学生に対して人生に意味がないなんていうわけじゃないし・・・
老人に言うのもひどすぎるし・・・

実は・・・
会社を首にする人たちに対していうようなせりふなのだ。

首になったら明日はない、ではない。
「あなたがこの会社にこれ以上いても、社内で評価されてうえに上がっていく可能性はないですよ。むしろ、いまのうちにほかの会社であなたの可能性を試してみませんか。」ということなのだ。

主人公は、そういう人事コンサルタントの真介。 まあ体のいい外人部隊の首切屋である。 候補者の肩たたきをして、退職する人数が業績になるものだ。

だが彼は冷血動物ではない。人間で、情にほだされてしまいそうになる。


そういうときに、何をもって対抗しうるのか? それは綿密なリサーチによる理由付け、ということになる。
こうだから、こうだ。 あなたの成績と経費となにかにを通算して考えると・・・という感じで相手に逃げ場を与えない。

首を切るほうだって人間だ。 そして、面接官と被面接者が仲良くなることだってあるかもしれない・・・
真介は面接した陽子を追いかけて、最終的にガールフレンドにすることに成功した。 だがそれは地位を悪用しているのではもちろんない。 
お互いの人柄ではある。ただ陽子は首切を逃れたのではあるのだが・・・

クライアントの会社にとって、ベストの選択を出せるよう、今日も彼はがんばって面接をしている。 そして、去り行く者はどこにでもいる。
去った者と再会しても、実は気づかないかもしれない。

片方だけが相手の存在に気づき、でもそれを伝えずに、その時間だけを楽しんで去る。そういうこともある。 会社との関係も、男女関係も、似ているのかもしれない・・・

お進め度:☆☆☆☆  「あなたはこの会社に入って何年になりますか?」  
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by moon99999 | 2005-08-02 12:13 | エンターテインメント系
4104711012ワーキングガール・ウォーズ
柴田 よしき

新潮社 2004-10-21
http://tinyurl.com/d9cag

翔子は、音楽関連の会社のキャリアOLだ。
30代独身子無し。 いわゆる「3DK」の「負け犬」という感じだがべつに柴田よしきは「負け犬」という単語は使っていない。

本社の企画部にいて、いままでも多くのイベントを成功させている。そしてそれなりの地位を得ていて、また給料もいい。
自分のマンションも持っている。

翔子は、まわりの「できない」女性には容赦ない。だがそういう毎日に疲れているという部分も感じている。
ある日、麻子という部下が相談に来た。いじめられている、というのだ。 送別会に呼ばれなかったり、他にもあるという。
麻子はかなりできる女だ。 だからいやがらせを受けたのだろうか。
女性の休憩室にマニキュアがこぼれていた。麻子がつかっているものと同じだ。
これも麻子には身に覚えが無い。

だが翔子はそのままバケーションに行った。行き先はケアンズ。
オーストラリアだ。 ケアンズでペリカンを見たい!っというのが理由だ。

さてケアンズには嵯峨野愛美という現地ガイドがいた。 翔子とはネットで知り合っている。
嵯峨野愛美からすれば、翔子はうらやましい。ストレスはあるだろうが、金の心配がない、安定しているというのは何と素晴らしいことだろうか。

翔子はケアンズで愛美と話をする。お互いに、悪い人間じゃない、ということはわかってくる。
ところが数日後、翔子から電話がかかってくる。私のペリカンが・・・といって翔子は泣く。
何が起こったのだろうか・・・。

この物語は、翔子を軸にする部分と、愛美を軸にする部分が交互に出てくる。
翔子からみた愛美、そしてその逆が語られていく。
いずれのワーキングガールも、サバイバルしている、という感じだ。

そういえば昔、ワーキング・ガールという映画があった。NYを舞台にして、秘書の女性がなんとか自分のキャリアを作り上げていく、というものだった。

ここに出てくる二人は、あの映画のような姑息な手を使ったりはしない。どうどうと戦っているのだ。
環境と、仕事と、ビジネスパートナーと、上司と、そして人生と。

物語の最後には翔子ファンにはたまらないカタルシスも控えている。
女性読者の多くの共感を得られるだろう、と思う。
もちろん、男性でも楽しめる本だ。

お勧め度: ☆☆☆☆1/2 女性は強い! かわいそうなのはピエール君かも(謎)
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by moon99999 | 2005-07-16 10:32 | エンターテインメント系

やきそばパンの逆襲

4309016278やきそばパンの逆襲 橘川 幸夫
河出書房新社 2004-03-11
http://tinyurl.com/89npr

パンの話かと思ったら、なかなかパンの話は出てこない。

広告関係者の勉強会の話と、若者たちの共同生活の話を軸に、ストーリーは続く。
ただ、出てくるエピソードの大部分は実話だ。

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by moon99999 | 2005-07-14 23:46 | エンターテインメント系

ラッシュ・ライフ

4106027704ラッシュ・ライフ   伊坂 幸太郎
新潮社 2002-07


http://tinyurl.com/7vnjs

文庫版:http://tinyurl.com/bpzxm

ラッシュ、といってもRashもあればLASHもあればRushもあれば・・・
いろいろな意味がある。

いずれにせよ、めまぐるしく耕作する人々の人生の物語だ。

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by moon99999 | 2005-07-09 23:32 | エンターテインメント系

反自殺クラブ

4163237704反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク 5 石田 衣良
文藝春秋 2005-03-10

http://tinyurl.com/dwv3t


おなじみ石田衣良のIWGPシリーズ。
今回は通常通りマコトが主人公。

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by moon99999 | 2005-07-05 00:18 | エンターテインメント系

内部告発者

4478930538内部告発者 滝沢 隆一郎
ダイヤモンド社 2004-07-16


http://tinyurl.com/cy8b4


第一回ダイヤモンド経済小説大賞受賞作である。著者は現役の弁護士のようだ。

渋谷火災の元役員、仲田のところに記者がやってきて、会社の内部資料を見せた。
その後その記者が書いた記事で会社は大揺れになり、その結果、仲田を内部告発者とみなした会社は、仲田個人に対して二億円の損害賠償請求訴訟を起こした。
仲田は潔白を主張し、若い羽根田弁護士と、戦いに臨んだ。
その一方、会社について、別の記事が出てきて、渋谷火災は苦境に陥っていく・・・

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by moon99999 | 2005-06-19 15:48 | エンターテインメント系

蝶狩り

4048735861蝶狩り 五條 瑛
角川書店 2005-06-01

http://tinyurl.com/chx52


夜の街に、女たちが飛び回る。
皆、蝶だ。
そして、男たちは蝶を追いかける。よくある話だ。
主人公は探偵だ。弁護士事務所の下請けのような形で、人探しなどをやっている。
第一話。いずみ、という少女を探してほしい、という依頼が来た。
田舎から出てきた少女。少女は皆渋谷を目指す。
渋谷を探せば、いずみ、の痕跡は見つかるのだ。
そして、捜索するうちに、意外なことが判明した。
依頼者は実は・・・
結局、いずみは見つかるが、これは人生のストーリーの一件落着、ではない。
いずれにしても、蝶は花を目指して飛んでくるのだ。

人探しには、風俗の女の子もあった。
そして、デート商法のサクラも。
だまされた男は自分がだまされたとは思っていない。ブラックバスはルアーにひっかかるが、釣り人はどんな魚が釣れたかまでは覚えていないのだから・・・

こういう捜査を続けるその中で彼はキリエを失った。
彼女はべつに彼の恋人でもなんでもなかった。キャバクラの女性だ。だが、彼女はいろいろなことを彼に教えてくれた。 
だが、彼女を失って彼は気づいた。彼女のことを、全然知らなかったことに。
空っぽなキリエ。

彼は、仕事のため、そして仕事以外の自分の目的のために彼女を探し始める。そして、麻薬取引にキリエの元愛人が関わっていたことを知る。

連作短編のなかに、彼女を探す、という長編のテーマが加わった一連の作品になっている。

最後は少しあっけない。これでいいのか、と思える部分もある。
だが、彼は彼女に恋人になって欲しいと思っていたわけではないのだ。自分自身のために、彼女を見つけ出す、という重荷を課した。そしてそれはかなえられた。

それで、いいのだろう。 探偵というものは、それ以上を望んではいけないのだから。

お勧め度:☆☆☆☆ 人が、それほど死なないのがいいです。
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by moon99999 | 2005-06-14 23:21 | エンターテインメント系

ダーク・ムーン

4087745589ダーク・ムーン 馳 星周
集英社 2001-11

http://tinyurl.com/8k9cj

分厚い。
まずは手に取った感想だ。

文庫でも二冊になるようだが私が買ったのはハードカバーだ。
途中まで読んでいたら、登場人物紹介のしおりが入っているのに気づいた。
最初から気づけばもっと楽だったのに、と思った(笑)。

実は積読本のなかにはいっていて、なかなか読めず、読んでいても途中で止まったりしていたので、登場人物を思い出すまでにちょっと時間がかかったりしたのだ。

舞台はバンクーバー。

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by moon99999 | 2005-06-06 09:00 | エンターテインメント系

再生巨流

4104753017
再生巨流 楡 周平
新潮社 2005-04-21

http://tinyurl.com/dm6r4


ひさびさの楡周平の意欲作。
ビジネスものだ。

吉野はスバル運輸のやり手営業マン。かたちだけの昇進により、部下ひとりだけの部長になった。彼のミッションは、新規事業で四億円以上の売上を上げることだ。
迷う吉野の前に、文房具の通販のプロンプトが売上を拡大している、という事実が出てくる。そして、吉野は、元高校野球選手の蓬莱と出会う。蓬莱は、スバル運輸のセールスドライバーとして稼ぎながらも、いろいろなビジネスアイディアを持っていた。

吉野のアイディアが、だんだん形になって行く。そして会社をまきこんだ、1大プロジェクトへと成長していく。

かなり実在の会社を彷彿とさせるビジネス書だ。
いくつかの会社がモデルであろうことは想像にかたくない。
だが、この物語は、それだけではない。
ビジネスを成功させて行くためには何が必要なのか、ということが見えてくる。

もっとも必要なのは、執念だ。吉野の執念は、最後までこのプロジェクトをやりとげていくところにある。吉野と好対照をなすのが、彼の上司の三瀬だ。

三瀬は、役員(常務)でありながらも、上をみつつ、リスクは取ろうとしない。また、吉野のプロジェクトにいい顔をせず、妨害したりつぶしにかかろうとしてしまう。

吉野は三瀬を排除すべく禁じ手を使う。だがそれは背水の陣でもあった。


ビジネス書として読んでも、興奮しながら一気に読める。良質のエンターテインメントだと思う。もちろんモデルにはある程度の限界があるだろうし、プログラミングの部分などはちょっと物足りないが、そういう欠点を補ってあまりあるダイナミズムがこの作品にはある。 アイディアについても島耕作が言っていたようなことでもあるが、だからといってこの作品がおとしめられることはない。

元気が出るビジネス小説だ。 ビジネスマン必読!

お勧め度;☆☆☆☆☆  ネットビジネスも人間がうごかしている!
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by moon99999 | 2005-05-24 00:38 | エンターテインメント系