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by moon99999
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カテゴリ:歴史小説系( 5 )

砂楼に登りし者たち

砂楼に登りし者たち 獅子宮 敏彦
東京創元社 2005-04-09

http://tinyurl.com/akrxn

時は戦国の世だ。
山本勘介が武田家に仕える前に、諏訪の地にいた。そこの諏訪王姫は大きな力を持っていたが、一つの伝説があった。
「諏訪王姫は誇り高き姫にて、自らの老いた姿や、その屍を余人に見せたことが無く、死の前には忽然と消えていく」ということだ。

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by moon99999 | 2005-04-29 22:47 | 歴史小説系

黄金旅風

黄金旅風 飯嶋 和一
小学館 2004-03
http://tinyurl.com/6kcur

「本屋大賞」ノミネート作品。あまり人気は出なかったが。
長崎を舞台にした海商の話しだ。
全体的には、末次平左衛門(平蔵)という、長崎を束ねた商人であり、長崎の代官でもある男の話だが、前半はその親友である才介も中心人物となる。

江戸時代初期。
長崎は、オランダ、ポルトガル、イスパニアとの南蛮貿易で栄えていた。
南蛮、というのも変なことばだが(西であっても南ではないはず)、その当時の貿易相手はルソンであり、コーチであり、台湾だったのだ。あるいは琉球。当時琉球は薩摩が支配していることになっていた。

当時の西国の大名たちが、貿易を通じて私腹を肥やしたり、海外の征服を夢見たりしているのに対し、平左衛門は現実的だ。長崎を守り、長崎の民を守る。そのための財産であり、役割だ。

当時、日本は驚くほど南蛮貿易を活発におこなっていた。そして外の港ともつながっていたし、日本人街も海外にあった。

そして平左衛門は、海外の動向や幕府のうごきを正確に把握し、時流にあわせた行動を取り続けた。
本来は不肖の息子と呼ばれていたが、実は血は争えない。そして彼の能力を最初に看破したのは、実は海外の人間だったのだ。

平左衛門の長崎を守ろうという思いは、最後には長崎奉行との争いになった。
そして多くの事件が起こる。キリシタン弾圧もあった。

最終的に、幕府は鎖国を選び、その一方で長崎だけは海外へ開いた港とした。
彼が望んだことではもちろん無い。
その結果、日本は海外の動きに取り残され、どんどん遅れていったからだ。

江戸時代初期に、海外を見据えていた男。
彼の度量の大きさを描き出した作者の力量にも感服する。

面白い作品だと思う。

お勧め度:☆☆☆☆ たまには歴史小説も読んでみたい、と思うかたに勧めます。ちょっと長いですが、前半の個別のストーリーは独立しています。



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by moon99999 | 2005-04-10 12:26 | 歴史小説系

袋小路の男

袋小路の男 絲山 秋子
講談社 2004-10-28
http://tinyurl.com/5cpt4

これも「本屋大賞」にノミネートされた作品だ。

男女の恋愛においては、好きになったほうが負け、といわれることがある。
より好きになってしまったほうが、相手に尽くしたり、下手に出たりする。
「袋小路の男」はそういう感じのストーリー展開となる。

「私」は「彼」を高校のころからずっと見ていた。「彼」と近づくが、それでも彼とつきあうことはない。
彼は、袋小路の奥の家に母親と一緒に住んでいた。だから「袋小路の男」なのだ。

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by moon99999 | 2005-03-10 13:33 | 歴史小説系

天竺熱風録


田中芳樹 天竺熱風録

リレー式の『本のトラックバック企画!』
というものを見つけたので、面白いので参加させていただきます。お見知りおきを・・・



銀英伝やアルスラーン、アップフェルラント物語などではない、ちゃんとした歴史に沿ったものだ。
主人公は王玄策という唐の国使。 天竺へ3度わたったという珍しい男。
彼の二度目の遣天竺使のときの痛快無比な話。

だが史実に基づいているようだ。
登場人物の多くも実在している(らしい)

書き方はなかなか変わっている。語り部が語る感じで、言って見れば古川日出男の「アラビアの夜の種族」のようなもの。
だが、ストーリーテリングの妙はさすがだ。

わくわくする良質の読み物だと思う。

お勧め度:☆☆☆☆ 語りかたがなかなかいいですね。

(注:これは昨年11月に掲載しメルマガに載せたものの訂正再掲示です)
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by moon99999 | 2005-01-12 23:30 | 歴史小説系

遠き雪嶺

谷甲州 遠き雪嶺


立教大学山岳部のメンバーが、戦前にヒマラヤのナンダ・コートという山を征服したときの話を、ドキュメンタリーチックに書いた話。
もちろん脚色もあり、かならずしもすべてが史実というのではなく、史実に基づいたエンターテインメントということだ。

アンツェリンという名に聞き覚えがあると思ったら、夢枕獏の「神々の山嶺」にも出てくるんだった。

谷甲州は「ヴァレリア・ファイル」というSFしか読んでいなかったが、本来はこっちのような山の本も多く書いているらしい、というのを今回初めて知った。


この本にはちょっとトラブルがおきたがそれも思い出すにはいいかな(笑)。
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by moon99999 | 2004-11-04 23:30 | 歴史小説系