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by moon99999
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カテゴリ:エッセイ( 12 )

101歳の少年

440861131X101歳の少年 三浦 敬三
実業之日本社 2005-02
http://tinyurl.com/dovv7
三浦敬三氏は、三浦雄一郎氏の父親だ。
101歳で、スキーをしている。
100歳のときに、息子(雄一郎氏)、孫、ひ孫(4歳)で一緒にスキーをする、という快挙をなしとげた。
彼の息子の三浦雄一郎氏は、70歳でヒマラヤに登頂している。

このすごいパワーはどこからくるのか。
この本に秘密が載っている。

敬三氏はとにかくスキーが好きだったそうだ。雪の中、八甲田でいろいろなスキーをしてみたり、みようみまねで板スキーに金属のエッジをうちつけてみたり。戦時中でさえスキーをした。

やはり、好きこそものの上手なれ、ということなんだろう。営林署にずっと勤めながらもスキーを楽しみ続けた。
彼のアイドルはハンネス・シュナイダーというスキーヤーと、インゲマル・ステンマルクというスキーヤーだ。ステンマルクは私も知っている。ワールドカップで何回もかっているからだ。

私が知っているスキーヤーはステンマルクとミッターマイヤーくらいかな。でも写真みても誰とは言えないから知っていると言えるのだろうか?

とにかく三浦氏はすごい。この年齢でも毎日いろいろなトレーニングで体を鍛えている、というのだ。顔についてさえ運動しているという。あとはタイヤのチューブをひっぱったりいろいろ自分で作った運動をやっているそうだ。

この元気さがあって、はじめていろいろなことができるのだろう。100歳での親子4代スキーなんて、どんなにうまくったってそうはできないはずだ。

元気な101歳の少年に乾杯!

お勧め度:☆☆☆☆ 自分が101歳のときにこうはできません。今だってできるかどうか。
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by moon99999 | 2005-08-19 06:58 | エッセイ
4840112649
45歳、もう生んでもいいかしら?―わがままノロマ高オロオロ出産記 久美 沙織

メディアファクトリー 2005-06

http://tinyurl.com/9p9lz


久美沙織という小説家をあなたは知っているだろうか?
「丘の家のミッキー」を懐かしく思う人もいるだろうし、「小説ドラゴンクエスト」で知った人もいるだろう。そして昨年紹介した・・・と思ったら、エッセイ内での紹介だけで本の紹介をしていなかったことに今気づいた(おいおい).

http://tinyurl.com/b92yrの「どうやって・・・」と
http://tinyurl.com/7kn5rの「ライトノベル?」に紹介している。ご参考まで。

彼女を、名著「コバルト風雲録」http://tinyurl.com/9x9ma で知っている人もいるだろう。

私は、「コバルト風雲録」で彼女のファンになった、と言い切ろう。 彼女はエッセイというか何と言うかこういう語り口がすごくうまい。 特に行間の使い方がすばらしいのだ。

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by moon99999 | 2005-08-07 14:19 | エッセイ

野球の球速の実態

知っている人も多いと思うが、野球のプレートからホームまでは、18.44メートルとなっている。
この前、日本最速を記録したというあのクルーン投手は、時速161キロを出した。

では、滞空時間はどれくらいか? スピードがずっと一定だと仮定すると、0.412秒となる。

計算方法は・・・まあ簡単だよね。
時速161キロだから161000メートル。これが3600秒進んで、だから秒速は
161000/3600 になる。
距離を速度で割れば時間が出るので
18.44/(161000/3600)=18.44*3600/161000=0.412

ところで、昔読んだマンガに、「球速0.25秒」っていうのがあった。
それは、滞空時間0.25秒のタマを投げるまでがんばるってのだったんだよな。

練習してても普通は0.31秒。それが、ライバルが打席に立って燃えたときについに達成できたのだ、0.25秒が!

で・・・あれ、主人公は少年だったような気がするんだが・・・  

さて、彼が時速何キロでボールを投げたことになるのか、よい子の皆さん、計算してくださいね!

わたしの記憶が間違いでなかったのは、サーチしてみてわかりました。

少年ジャンプの1970年にこんな連載があったそうです。
「かつて大リーグの火の玉投手といわれたインディアンスのボブフェラーは、18.44mのバッテリー間を0.3秒のスピードで投げたという。眉月はるなの新連載「球速0.25秒!」は、その記録に挑戦するひとりの少年の血と涙と感動の物語。」

うーむ。  アストロ球団よりもすごいのが実在していた・・・のかな?
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by moon99999 | 2005-08-03 21:00 | エッセイ

北極海へ

4167269090北極海へ 野田 知佑
文芸春秋 (文庫) 1995-11

http://tinyurl.com/cvoeh


この本は、カヌーイストの野田知佑氏による、カナダのマッケンジー川を下って北極海へ抜けていくカヌー紀行である。 野田氏はこれが始めてのカナダの川であった。

この本の冒険(あえてこう言おう)がなされたのは、なんと1984年だ。今からすでに20年以上が経っている。
野田氏はこのときは離婚後ではあったが、カヌー犬、ガクを伴ってはいなかった。
(この後、野田氏はユーコンをガクと漂流したりいろいろしている。)

一人のカナダがいった。 「この国はカヌーによってできた国なんだ。開拓者がカヌーに乗って奥へ奥へと入り込み、現在の町や村になった。ついこの間まで、カヌーがなければカナダでは何もできなかったんだ。」

だから野田氏はあちこちで歓待されていた。

野田氏のカヌーはこのときは日本製のファルトボート(折りたたみ式カヌー)。だがその性能の悪さに彼は悩まされる。 のちに彼は外国製のカヌーに乗り換えるのだが、さもありなん、といえるだろう。

カヌーでの旅は孤独なようだが、必ずしもそうではない。同じようなカヌーの連中と一緒に下ることもあれば、途中の町で何日も過ごすこともある。

たまにはロマンスだtってある、かもしれない。

ただ、いずれにしても精神的、肉体的両方にタフである必要があることだけは確かだ。
孤独に耐えることもそうだし、逆境であきらめないことは絶対条件だ。そうでなければ死んでしまうから。


この本はストイックなだけのカヌー紀行ではない。のんびりしながら、人々とふれあい、自然を楽しむ。そういう物語なのだ。

20年経った。彼はいまでもカヌーに乗っている。 そういう人生を楽しんでいる。人生の達人、なのだろう。日本の自然は失われていっているが、だがそれでもまだ少しは残っている。
野田氏は現在は四万十川のそばで犬と暮らしている。 そして夏は子どもたちにカヌーを教え、また自らどこかへ出かけていくのだ。
男のロマン、だなあ。

お勧め度: ☆☆☆ 野田氏のエッセイをお好きなかたに。 ただし、ガクは出てきません。
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by moon99999 | 2005-07-30 18:13 | エッセイ

走る!漫画家

4924718599走る!漫画家~漫画原稿流出事件 渡辺 やよい
創出版 2004-05-08
http://tinyurl.com/cey7q


18号
http://www.geocities.jp/hidebookjp/backnumber/18gouapr122005.txt
で紹介した「ザ・エージェント」でも少し名前を出した、漫画家渡辺やよいの本だ。

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by moon99999 | 2005-07-15 00:00 | エッセイ

くど監日記

4048538462くど監日記 真夜中の弥次さん喜多さん 宮藤 官九郎
角川書店 2005-04-01

http://tinyurl.com/7sg9g


くど監とは、いまをときめく宮藤 官九郎 のことだ。
彼はいままで脚本は書いたりしていたが、映画の監督をするのは実はこれがはじめてだという。

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by moon99999 | 2005-07-11 19:57 | エッセイ

専門馬鹿と馬鹿専門

4480816437専門馬鹿と馬鹿専門―つむじ先生の教育論 なだ いなだ
筑摩書房 2005-04
http://tinyurl.com/dsmrq

専門馬鹿、とは専門には詳しいが、世間の常識に欠けているようなひとだ。
馬鹿専門、とは、専門にものすごい詳しいわけではないが、知識の幅が広いひとだ。

医師国家試験は通れば医者になれる。満点で通ってもぎりぎりでとおっても同じ医者の資格だ。
だったらぎりぎりでもいいじゃないか、というのが筆者の言い分。

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by moon99999 | 2005-06-23 21:35 | エッセイ
4620317233うちのパパが言うことには 重松 清
毎日新聞社 2005-04

http://tinyurl.com/dax76


うちのパパの言うことにや・・・

うちのパパ、っていうのはかなり年配だと思っていた。
定年ゴジラの作者でもあるとおもったし・・・

で、このエッセイを読んで驚いた。

同い年だ。同じ学年なのだ・・・
こういうとき、自分がおじさんだと感じる。

だが同い年だけに彼の書くエッセイも共感できる部分がたくさんある。

万博へ行った、行ってない、どうせ行けない、のグループの話とかもまさにそうだ。

娘をもつ父親として、世のいろいろな犯罪におろおろするのもそうだ。
われわれは常に、被害者の親になる可能性も、加害者の親になる可能性も秘めているのだ・・・。

また、ジャイアンについての話はなるほどな、と思わせる。
のび太やしずかちゃんの未来、スネオや出来杉くんの未来はある程度読める。
だがジャイアンはどうなっているだろうか、という思い。言われて見ればそうだ。
漫画の主人公はその中だけで生きればいい。その後はとくにない。

オバQの未来の話が前にどこかで書かれていたが、実際のところやはりそれも藤子F本人が書いたものではない。

ジャイアンはいったいいまの世界でどうしているだろうな。 やっぱりうまく成功して俺様は偉い!って言っているのかなあ。


中年の感性のつまったこのエッセイ。
残念ながら共感するところが多かった。

あなたはどうだろうか。

お勧め度:☆☆☆☆ 共感したら中年です、という踏み絵のような本です、なんていったら怖くて読めませんか?(笑)
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by moon99999 | 2005-06-10 00:09 | エッセイ

愛別外猫雑記

愛別外猫雑記笙野 頼子
河出書房新社 2001-03
http://tinyurl.com/6zo5x

野良猫が家のまわりにいたらあなたはどうするだろうか?
子猫が鳴いていたら。

エサをあげると居ついてしまう。
つかまらないから、どんどん増える。
糞はばらまかれる。ゴミ箱はあらされる。
猫嫌いには耐えられないだろう。

その一方でえさをあげる人がいる。
だが、その猫の成長に責任はもたないし、増えるのも放置する。

そういう環境の中で、そのような猫たちを助けるのにはどうしたらいいか?
作者は苦悩しつつ、戦う。

雑記、とあるが戦記、ともいえるようなものだ。

ただ、精神的に平静を保てるような状態ではない。
そのなかで戦うのだから、大変なことだ。

野良の子猫にエサをやって放置する人は、猫を捨てる人間、猫を殺す人間と同じくらい始末に悪い。

そして筆者は究極の決断をする・・・

癒し系に近い作品ではないだろうな、と思いつつ読んでみたら、想像以上に辛い話だった。
エッセイなのだが、「片付けない作家と西の天狗」に近いようなエッセイであり、筆者が極限状況のなかで必死に戦っていることがよくわかる。 (片付けない・・・は本書の後に書かれている。)

かなり大変なエッセイだ。正直なところ、正気のままでは、読みきれない作品かもしれない・・・

お勧め度:☆☆☆   精神的に弱い人間だという自覚がある人には薦めません。読者が壊れる危険があると思います。
ただ、野良猫に餌付けをしたことがある人は、無理にでも読んで、自分が何をやっているのかを考えてください。
その代わり、それで壊れても責任はとれませんが・・・




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by moon99999 | 2005-02-05 00:00 | エッセイ

マンボウ恐妻記


マンボウ恐妻記 北 杜夫

新潮文庫 2004-12
http://tinyurl.com/44mcf

恐妻なんて記事を先日書いたもんだから妙に気になって、本屋で見たとたんに買ってしまった。

北杜夫の、奥さんとのことをつづったエッセイ集。
もとは「マンボウ悪妻記」だったようで改題されたとのこと。

彼が奥さんと初めて会ったのはハンブルクだ。
ドイツで会った、というのはかなり運命的だったようだ。

しかしこの二人の結婚生活は波乱万丈だった。
最初に結婚したときの新居は兄夫婦の家だった。
転居して子供ができても、仕事で家にいなかったり。
そしてなんと躁病が発病。
奥さんは娘と逃げたそうだ。

だが・・・優しかったはずの奥さんはいつのまにか、立派な「恐妻」に変身していたのだ。
作家の妻としての苦労、躁病の夫を持つ苦労などを経て、彼女は進化したのかもしれない。

力関係は逆転、そして現在に至る・・・
だが、悪妻、というのは一方的な彼の言い分であって、今の彼があるのは、奥さんのおかげだともいえる。
内助の功、といえば簡単だが、躁病で株に狂い、結局破産した、という(ここのところ、実はあいまいだ。彼は法的な破産というプロセスを経たわけでは無いかもしれない)夫のもとで、借金を返し、子供を育てる、という経験を経て、強さを得たのかもしれない。

この本は、夫婦愛を感じさせる佳篇だと思う。


なお、これで初めて知ったことがある。
先日書いた「窓際OL」の記載に誤りがあった。

由香さんは、すでに結婚していて、子供まで居る。北杜夫は「ジージ」なのだ。
由香さん、子供置いて、ペルーまでマカを見に行ったのか!やるな~


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by moon99999 | 2005-01-22 00:44 | エッセイ