読んだ本について感想を述べたり述べなかったり・・・書評・コネタ連動メルマガも登録宜しくお願いします。 「濫読ひで」より


by moon99999
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<   2005年 02月 ( 37 )   > この月の画像一覧

漂流街

漂流街馳星周
徳間書店(2000/09)
http://tinyurl.com/5ye2t

日系ブラジル人のマーリオ。
父に逆らい、秘密を抱えて日本に来た。
流れ流れて、歌舞伎町の風俗で女性をホテルに送るドライバーをしている。
ふとしたことからマーリオは大きな麻薬取引があることを知る。
うまく立ち回ろうとするマーリオに両方の手がのび、またマーリオが愛しく思う二人の女性が交錯する。
新宿を舞台に繰り広げられる馳のブラックワールド (ノワールものと言うべきか。
麻薬、暴力、裏切り、セックス、ヤクザ、外人、売春婦・・・馳得意のファクターがからみあう。
そして、盲目の天使。


マーリオは「不夜城」の健一と同じだ。どこにも居場所がない。
そして周囲も信じられない。
皆、裏切る。

今回のマーリオには全然といっていいくらい感情移入ができない。
彼の心の中には暗いものしかないからだ。

読んでいて、あなたも自然に思うだろう。
「マーリオはなぜまだ殺されないのか?」と。危ない橋をずっと渡りながら、マーリオは生き延びる。
それは、カーラの歌声に導かれたからではなく、神が、彼に生きて世の動きにのみこまれて痛めつけられろ!という難題を与えたからなのかもしれない。

お勧め度:☆☆☆1/2 好きな人には、たまらないでしょう!一般受けとは違いそうですが。



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by moon99999 | 2005-02-28 23:33 | エンターテインメント系
まぐまぐで、メルマガ部数増加ランキングに載りました!
皆様ありがとうございます。まだ登録してないかたはぜひどうぞ!
登録はこちら↓です。



増加ランキングはこちら↓です。
http://mag2.com/ranking/rankings.htm
ここです!一週間で消えてしまうのですが・・・

ちょっとだけ抜粋。


部数増加ランキング(前週比較)

先週日-土曜日のランキングです (2005/02/28 15:30:28 更新)
集計期間: 先週(2005年2月20日から始まる1週間)と先々週の発行部数を比較
※先週と先々週に各1回以上発行されたマガジンの発行部数を比較し、増加数が多いものの順に並べています


順 増加数 マガジンタイトル
1 14490 週刊 『OL白書』
2 3843 ビジネスパートナーを探そう!!【アップルーム通信】
3 3689 おぶぶNEWS
4 3037 SWEET CAFE MAIL
5 2812 やっぱ現金(金券)でしょ♪
(中略)
78 541 ウェブアクセシビリティ入門
79 541 何を読もうかな、というあなたに捧げる本のご紹介
80 540 情報商材78冊ゲット!お金使ってレビューします!
81 540 料理が苦手でも安心!簡単レシピ
(以下略)

ありがとうございました。
でも、どこでご紹介していただいたのか、まだわかっていません。
ご存知のかた、メールをいただければと思います・・・。
紹介していただいた媒体のかた、ありがとうございました。

でも、一週間で一万四千部も増えるのがあるんですね~すごいな。
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by moon99999 | 2005-02-28 16:06 | その他

夜を賭けて

夜を賭けて梁 石日
幻冬舎文庫 97-7
http://tinyurl.com/3pzne

梁 石日は、ハードボイルド系の作家だといえよう。
ただ、その作品はバイオレンス、セックスなどにいろどられただけでなく、民族の対立などもテーマにあげられる。

この「夜を賭けて」は映画化もされたらしいが私は見ていない。

この作品は、大きく3つのパートに分けられている。
その中でもっとも映像化されやすいであろうものが第一部だ。
たぶん映画も第一部だけだろうし、それでいいと思う。

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by moon99999 | 2005-02-28 00:05 | 文学系
カシアス内藤、というのは元プロボクサーだが、彼の名前を知っている人の多くは、沢木耕太郎の読者では無いだろうか。

カシアス内藤、というのは日本人と黒人のハーフに生まれ、ボクサーとなって世界に挑戦した男だ。 カシアス、というのはカシアス・クレイ、すなわちモハメド・アリにあこがれてつけた名前だ。

彼は結局敗れる。沢木は、「破れざる者たち」という短編集の中で「クレイになれなかった男」というタイトルで彼を描いた。

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by moon99999 | 2005-02-26 23:42 | ランダムウォーク
美亜へ贈る真珠―梶尾真治短篇傑作選 ロマンチック篇 梶尾 真治 (著)
ハヤカワ文庫JA 早川書房 2003-07
http://tinyurl.com/6lvre

時間にかかわる話として、2つの短編を勧めたい。
「美亜へ贈る真珠」と「時尼に関する覚書」だ。

カジシン、というのは遅筆のSF作家として一部で知られるのみであった。
彼がブレイクしたのは草彅剛の主演で映像化された「黄泉がえり」をもってしてだ。

だが、カジシンの作品は一部ではずっと絶賛されていた。その象徴が、「美亜へ贈る真珠」なのだ。
この作品は、多くのSFファン、SF作家によってたたえられてきたが、活字として本で読まれる機会が少なかったのだ。
その後、黄泉がえり、のヒットにより、カジシンがより有名になり、この短編集が出たということになる。
早川の文庫になっている。

私は、実は「美亜へ贈る真珠」よりも、「時尼に関する覚書」、のほうがもっと好きなのだが。


人間を未来に送るにはどうしたらいいか。
考え出された方法が、選ばれた人間を、時間の流れを変える機械のなかで生活させることだ。
つまりたとえば、外界で1年たつのに内部では1日。それなら、ずっと長い時間、生きていくことができる。
しかし、その方法には致命的な欠陥がある。未来へ行く人間は、過去には戻ってこられないのだ。美亜の恋人は、機械に入った。彼女は、彼の心の中を知りたかったが、知ることができなかった。そして彼女は、機械のそばでずっと過ごす。 そして、真実を知る・・・

どうやって知るのか、は読んでほしい。読んでみれば、ああ、聞かないでいてよかった、と
思えるだろう。


時尼に関する覚書。これは雑誌初出で私は読んでいる。
この作品こそ、私がずっと読み返したかったものだ。

少年は、ある日女性に逢う。そして、日記をつけるように言われる。
彼はすなおに、少しづつ日記をつけはじめる。
何年かごとに、少年は女性に会う。その女性は、時がたつごとに、変わっていくのだ・・・
彼女は、そときびと、だったのだ。

これ以上は、やはり読んでもらうしかない。

二作とも、読み終わると、胸が締め付けられるような、切ない思いがする。
SFという枠組みのなかで、時間を題材にしてつむいだ、愛についての作品だといえる。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 SFに理解があって、 ロマンティックな気分に浸りたいかたは、ぜひ。




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by moon99999 | 2005-02-25 00:27 | SF
新規登録でまぐまぐからいらっしゃったかたがいらしたら、お願いです。
どうやって、このメルマガ、ブログを知ったのかご教示ください。

読者の本棚、ではないようですが、どちらの紹介でここへいらしたのか、教えていただければと思います。宜しくお願いいたします。
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by moon99999 | 2005-02-25 00:18 | ご挨拶

東京騎士団

東京騎士団(ナイトクラブ)大沢在昌
光文社 1997-05
http://tinyurl.com/6lkz2

最初に発行されたのは89年くらいらしい。
まだ「新宿鮫」でブレイクする前の、万年初版作家のころの大沢の作品。


「タカ」こと鷹野達也は、実業家の若者。恋人を誘拐された友人のために、タカは敵地に乗り込む。
戦いを経て彼女を取り戻すが、不思議な感じは消えない。
そして謎の老人は、タカを導こうとする。
そして判明したことは、ヨーロッパから来た秘密結社の存在だった。
タカは、全身全霊で、その結社と戦う。


若者が荒唐無稽の陰謀にまきこまれて戦う。
これは彼の早期の作品のパターンのひとつのようだ。
しかしタイトルの「東京騎士団」は、じつは「東京ナイトクラブ」と読む。

♪東京~ないと~くらぶ~~のあの音楽を思い出してしまう(笑)。

作品としてはこなれきってはいない。
タカは妙に不死身だし、恋人のひとり、おっぱいお化けの女医は、セクシーで有能。
金持ちのソサエティでは高級レストランに高級車に・・・
しかも最後の部分はいったい・・・
某童話から取ってるのか、とも思った。しかも続編を暗示している。
続編が出来たのかどうかは知らないが。

この本は、良くも悪くも、「プレ新宿鮫」時代の大沢の典型作なんだろう。

お勧め度: ☆☆☆  若いスーパーマンが好きな人はぜひ!ただしHシーンはあまりないので期待はずれかも(笑)



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by moon99999 | 2005-02-25 00:05 | エンターテインメント系

花粉逃れて三千里

春一番が吹いた。
花粉が飛んでくる季節になった。
辛い人にはつらい季節だ・・・
さて、一番いいのは、花粉から逃れて遠くへいくことではないか。
と思ったら、なんと、花粉逃れツアーがある、という。
北海道は上士幌町でのことだ。
みんなで飛行機で北海道へ行く。そこには花粉がない。
あとは花粉症の原因についてのレクチャーとかもあるし遊びもある。
少なくとも参加中は花粉症からは逃げられるだろう。

でも結局もどったら花粉と戦うわけだ。
ほんの5日くらいでも逃げられればいいのかなあ。花粉症のかた、こういうツアー、参加したいですか?教えてください!



花粉症対策にホテルステイや
北海道逃亡
http://tinyurl.com/4yoeo



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by moon99999 | 2005-02-24 23:17 | コネタ

春一番?

今年は2月の23日に春一番が吹いた。

♪雪がとけて川になって流れてゆきます~~
♪春一番が 掃除したてのサッシの窓に~~

って、思い浮べる人たちもいるだろう(笑)。

ところで春一番、っていうのは実はなんでもいいわけではないのだ。

気象庁の定義ではこういうことらしい。

(1)発表する期間は立春から春分までのあいだ
(2) 日本海に低気圧があること
(3)強い南寄りの風(風向は東南東から西南西まで、風速8m/s以上)が吹き
(4)気温が上昇すること

風速8メートルってどれくらいなんだか、あまりぴんとこないが。
まあこれが吹けば春だ、というのもいいね。
それを気象台が発表する、というのは粋だと思う。

梅雨前線、桜前線の話もそうだ。

こういうのは自然を大事にし四季を大切にする日本人の心だと思う。

アメリカじゃあそういうのないからな~~まあ広すぎてそれどころじゃないんだろうけど。


「春一番」のホントの話 | Excite エキサイトhttp://tinyurl.com/5p9xs





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by moon99999 | 2005-02-24 23:12 | コネタ

パンドラ・アイランド

パンドラ・アイランド大沢在昌
徳間書店 2004-06-20
http://tinyurl.com/6s2wv

実はとてもショックだ。
書いた書評が消えてしまった・・・気をとりなおしてもう一度。


元刑事の高州は、南の島、青國島に「保安官」として赴任した。この島には警察はいない。
役場の人間として高州がある程度のことをするのだ。

平穏な島のはずだった。ところが、高州が赴任してから、事件がいろいろ発生する。
そして死人が何人も出る・・・
高州は、いつしか島を愛していた。島の保安官として、時には警察と対立しながらも、事件の解決のために奔走する・・・


こういうストーリーだ。大沢在昌の作品のわりには、アクションシーンは少ない。むしろ地味な話とも言える。

こんな小さな島の中にも、対立がある。そして憎しみがある。やっかみがある。
それが犯罪の原動力になりうる。
また、秘密を守ろうとする人、それを公にしようとする人。それぞれに正義がある。

ただいえることは、ネガティブな感情からは、プラスの結果は生まれない、ということだ。
この小さな島でも、憎しみは人々を三分四分してしまった。
その結果、誰にとっても望まない結果が起きていく。

それが、人間の業なのかもしれない。

ただ、この作品で救いなのは、高州が、島を愛する心で、公正な形で皆に対処していることだろう。
自分勝手なエゴや欲望だけで人々が動くハードボイルドが多いなかで、この作品は、物足りなさはあるものの、救いをもたらしてくれるともいえる。

愛、がプラスに働いているのだから。

お勧め度:☆☆☆1/2 アクションシーンを期待してはいけません。



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by moon99999 | 2005-02-24 22:46 | エンターテインメント系