歴史コミック
2005年 01月 16日
このブログでコミック(平たく言えばマンガ)を紹介するのはどうかと思っていたが・・・
コミックとしてはいろいろ世に出ているものは多く、それを今更とりあげても、と思うこともある。
だからこそ、ここではできるだけマイナーな、しかし紹介したいものを選ぶことにする。
それの第一弾だ。
前に、「手抜きと夢オチ」で書いた。
「ラサール石井、米沢嘉博、高島俊男、夢枕獏、松尾貴史、田中芳樹、夏目房之介、小松左京、泉谷しげる、呉智英、庵野秀明、三谷幸喜、富野由悠季、そして糸井重里などが声をそろえて絶賛するコミックだ!」
そして実はこう言われている。
「NHKは なぜ これを 大河ドラマにしないのだ」 夢枕獏
ここまでのことを言われている。そのコミックとは・・・
風雲児たち みなもと太郎著
である。
これはまぎれもない作者のライフワークだ。
みなもと太郎、という名前を知っている人も少ないだろうし、「ホモホモ7」というのを若い人が知っているはずもない。
だが、これは大河マンガだ。幕末のことを書くために、なんと関が原から書き起こしている。そして、書き始めからすでに24年が経過している。
・・・まだ完結していないのだ。
この本は数奇な運命をたどり、あちこちで連載を続けている。 いまは「コミック乱」(知らないよな~(笑))
私はクリスマスに「自分へのプレゼント」として、これの20巻セットを購入した。
もちろんこれはまだ完結していないが、とりあえず今手に入る、過去まで網羅したのはこれなのだ。
これにくわえて、ネットや、運がよければ本屋で「幕末編」1-5が入手できる。
この本は、2004年の、第8回手塚治虫文化賞「特別賞」を受賞している。
このマンガを読んで思うこと。
歴史は、多くの人びとによって作られる。
歴史上の人物は多い。功績も多い。だが、それだけではない。名も無い民草まで含めて多くの人びとが歴史を作り上げるのだ。
たとえば3巻・4巻に、薩摩による濃尾平野の治水工事がある。
薩摩の勢力をそぐために、幕府が薩摩に命じて行わせた壮絶な護岸工事だ。
荒れ狂う自然。夜中に幕府側が工事部分を壊しにかかるという恐ろしさ。
そして薩摩の人々は壮絶な工事を続ける。
幕府側からの諫死者も続出したほどの難工事と理不尽な仕打ち。
こういうことをするから、薩摩の幕府への恨みは進む。かくして幕末における薩摩の活躍の遠因となるのであった。
基本的にはギャグマンガだが(ワイド版には、最後に古いギャグなどの解説まで含めた「ギャグ注」が出ている)、全体として大きな流れを描いている。
壮大なストーリーマンガと言っても過言ではない。ギャグとロマンが同居した、壮大な大河マンガなのだから。
このマンガは、もっともっと評価されるべきだ。
出版社直のワイド版20冊セット
http://www.leed.co.jp/ここで「風雲児たち」で検索
Gooでのワイド版
http://shop.goo.ne.jp/store/leed/gds/00006/
入手可能なもの
http://qrl.jp/?161065
お勧め度: ☆☆☆☆☆ 古本でいいから、2冊読んでみてください。きっと全部読みたくなります。
コミックとしてはいろいろ世に出ているものは多く、それを今更とりあげても、と思うこともある。
だからこそ、ここではできるだけマイナーな、しかし紹介したいものを選ぶことにする。
それの第一弾だ。
前に、「手抜きと夢オチ」で書いた。
「ラサール石井、米沢嘉博、高島俊男、夢枕獏、松尾貴史、田中芳樹、夏目房之介、小松左京、泉谷しげる、呉智英、庵野秀明、三谷幸喜、富野由悠季、そして糸井重里などが声をそろえて絶賛するコミックだ!」
そして実はこう言われている。
「NHKは なぜ これを 大河ドラマにしないのだ」 夢枕獏
ここまでのことを言われている。そのコミックとは・・・
風雲児たち みなもと太郎著
である。
これはまぎれもない作者のライフワークだ。
みなもと太郎、という名前を知っている人も少ないだろうし、「ホモホモ7」というのを若い人が知っているはずもない。
だが、これは大河マンガだ。幕末のことを書くために、なんと関が原から書き起こしている。そして、書き始めからすでに24年が経過している。
・・・まだ完結していないのだ。
この本は数奇な運命をたどり、あちこちで連載を続けている。 いまは「コミック乱」(知らないよな~(笑))
私はクリスマスに「自分へのプレゼント」として、これの20巻セットを購入した。
もちろんこれはまだ完結していないが、とりあえず今手に入る、過去まで網羅したのはこれなのだ。
これにくわえて、ネットや、運がよければ本屋で「幕末編」1-5が入手できる。
この本は、2004年の、第8回手塚治虫文化賞「特別賞」を受賞している。
このマンガを読んで思うこと。
歴史は、多くの人びとによって作られる。
歴史上の人物は多い。功績も多い。だが、それだけではない。名も無い民草まで含めて多くの人びとが歴史を作り上げるのだ。
たとえば3巻・4巻に、薩摩による濃尾平野の治水工事がある。
薩摩の勢力をそぐために、幕府が薩摩に命じて行わせた壮絶な護岸工事だ。
荒れ狂う自然。夜中に幕府側が工事部分を壊しにかかるという恐ろしさ。
そして薩摩の人々は壮絶な工事を続ける。
幕府側からの諫死者も続出したほどの難工事と理不尽な仕打ち。
こういうことをするから、薩摩の幕府への恨みは進む。かくして幕末における薩摩の活躍の遠因となるのであった。
基本的にはギャグマンガだが(ワイド版には、最後に古いギャグなどの解説まで含めた「ギャグ注」が出ている)、全体として大きな流れを描いている。
壮大なストーリーマンガと言っても過言ではない。ギャグとロマンが同居した、壮大な大河マンガなのだから。
このマンガは、もっともっと評価されるべきだ。
出版社直のワイド版20冊セット
http://www.leed.co.jp/ここで「風雲児たち」で検索
Gooでのワイド版
http://shop.goo.ne.jp/store/leed/gds/00006/
入手可能なもの
http://qrl.jp/?161065
お勧め度: ☆☆☆☆☆ 古本でいいから、2冊読んでみてください。きっと全部読みたくなります。
by moon99999
| 2005-01-16 11:48
| コミック