真夜中のマーチ
2005年 01月 29日
真夜中のマーチ奥田 英朗
集英社 2003-10
http://tinyurl.com/5auj5
ヨコケンは、イベント屋としてパーティを主催して稼いでいるが、その一方、カモをみつけるとその相手をはめて、恐喝してあがりを得るようなこともやっている。
その餌食としてかかったのが三田総一郎(ミタゾウ)。 三田物産の社員だ、ということで三田財閥の御曹司だ!と早合点したヨコケンは、ミタゾウをはめようとして失敗する。
この二人に、アクティブな美人のクロチェが加わり、大金の強奪を計画する。 クロチェの父親とミタゾウのポルシェをとりあげたヤクザがターゲット。果たして・・・
というのが一応のストーリーだ。(かなりいい加減だが、書評のコピーとかではないのでそのほうがリアリティがあるとは思う)
いまや大人気の奥田英朗である。
ただ、この本はちょっとパワー不足かな、という気がした。
前半はとても面白いが、本来はもっと面白く手に汗を握るはずのチェースが、あまりわくわくしない。それにヨコケンの子分の役割がちょっと弱い気もする。
だが、結末はとてもスカっとする。実際こんな結末になるとは思わなかった(これは私がちょっとひねくれた読み方をするようになってしまったからかもしれない)。
明るい気分になりたいときにはお勧めだろう。
お勧め度: ☆☆☆ 1/2 楽しく、軽く読めます。ミタゾウみたいなサラリーマン生活っていいかも・・・
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by moon99999
| 2005-01-29 23:09
| エンターテインメント系