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by moon99999
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gift

4087747212gift 古川 日出男
集英社 2004-10
http://tinyurl.com/8jekl

不思議な短編集だ。
むしろ掌編小説集に近い。

短いストーリーの中に、不気味な話、ファンタジー系の話などをおりまぜている。
急に話が展開することがあるのも、短編の特徴かもしれない。





こういう短い小説を書くと、文章力のよしあしがはっきり出ると思う。
短い言葉で効率的に書く必要があるからだ。

古川日出男の文は、リズミカルだ。 
そう。ダンスの音楽が聞こえる。 サウンドトラック、のように。

踊る少女もいれば、太っていてひきこもる女性もいる。
砂に足跡をつける天使もいれば、鳥の化身のような存在もある。

読みながら、現実とファンタジーの間を行ったりきたりする感じだ。

むろん、リアルな話もある。
草をかきわけてたどり着いた小さな空間の話や、「あなたの子供です」と女性が来た話はどは、実話かな、という気もする。後者に関しては・・・書き始めたストーリーが漂流してしまった。
そしてアルパカはどこかへ行ってしまった。 中途半端なようだが、こういうのもあり、なのかもしれないなと思わされた。


不思議なこと、現実にはおき得ないことが、小説世界では起きる。
そして、その非現実性が、かえってこの短編集の深みを感じさせる。

不思議な本だといえる。

お勧め度:☆☆☆☆ ファンタジーの世界を容認できる人向けです。


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by moon99999 | 2005-08-16 00:03 | 文学系