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読んだ本について感想を述べたり述べなかったり・・・書評・コネタ連動メルマガも登録宜しくお願いします。 「濫読ひで」より


by moon99999
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先週、「ラッシュ・ライフ」という本を紹介したときに、「ラッシュ、といってもRashもあればLASHもあればRushもあれば・・・ いろいろな意味がある。」 という出だしでスタートした。

その中で書かなかったもの。LUSH 
これだってラッシュだよね。

で、これは何か、というのが今週のコネタです。
ご存知の方はもちろんよくご存知。イギリスのトイレタリーのブランドです。(トイレタリーなんて言ったらイメージよくないかな。やっぱり「コスメ」のブランドといわないといけないでしょうね。)

それで、HP http://www.lushjapan.com
を見ると、フラッシュの表紙を抜けてみるところに、いきなり「ラッシュ・ライフ」の文字が!

そう。やっぱりこれもラッシュだ! ラッシュ・ライフの一つだ~~

というわけでこのラッシュの面白いところは、実はネーミング。
プロダクトを調べていくと、なんだかヘンな(失礼)名前が並んでいる。

俳句 マリンに恋して 渚のサブリナ 大和ナデシコ 誘惑のミラー 魅せられて いちご同盟・・・

これ、ヨーロッパのブランドだったよな~たしか。なぜに「俳句」?

で、エキサイトが調べてくれた。
「実は英語では「Ultrabrand(ウルトラブランド)」というのだそうで、なぜかというと、この商品は、ラッシュを10年前に立ち上げたスペシャリストたちが、そこからさらに15年も前に既に開発していたという、いわば代表的商品なのだった。だからこそ“ウルトラ”=“超”なのだ。そこで、日本ではその意味を重視して、昔から長く親しまれ続けている日本文化のひとつからとり、「俳句」と名付けたのだとか。」

ふ~ん、という感じだ。
ちなみに私の通り道にはLUSHの店があって、そこそこ人が入っているように見えるから、まあ売れているんでしょうね。でもHPによれば沖縄のお店はクローズするそうで。

やっぱり新規参入組はいろいろ大変なんだろうな、と思えます。
女性は移り気だし! (妙に実感こめている、なんて言わないように!)

セフォラなんてあっという間に撤退しちゃったしな~

それはさておき、こういうコネタを提供してくれるLUSHにはこれからも期待しておきましょう。
(わたしはとりあえず使いませんけどね。)

エキサイトの元ネタページはこちらです。
http://tinyurl.com/agjb4
# by moon99999 | 2005-07-17 13:35 | コネタ

直木賞について

今回の受賞者は、芥川賞が中村文則さん(27)の「土の中の子供」(「新潮」4月号)に、直木賞は朱川湊人さん(42)の「花まんま」(文芸春秋)に決まった。

どちらも読んでいないので、あまりコメントはできないが・・・

エキサイトブックスで、大森望・豊崎由美コンビは、この決定について酷評している。
http://tinyurl.com/cnhhn

それはさておき。読んでいない私がコメントできるのは、作家についてだけだと思う。
【直木賞】
絲山秋子「逃亡くそたわけ」(中央公論新社)
恩田陸「ユージニア」(角川書店)
朱川湊人「花まんま」(文芸春秋)
古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」(文芸春秋)
三浦しをん「むかしのはなし」(幻冬舎)
三崎亜記「となり町戦争」(集英社)
森絵都「いつかパラソルの下で」(角川書店)

この中なら朱川さんが選ばれたという。未読です。
絲山秋子「逃亡くそたわけ」と恩田陸「ユージニア」は読みました。あと、
古川日出男と三浦しをん、森絵都は読んだことがあります。
(森絵都は子供向けのDIVEとかも読んでいます。)

とても現代的なノミネートなんでしょうね。そして女性も多い。だいたい5対2で女性だったのだから。 大森・トヨザキコンビによれば、なんとか絲山秋子さんにとらせようとしたんじゃないか、ということでした。
彼女はその前は芥川賞でしたから。

でも個人的には、古川さんにとって欲しかったと思っています。やはり、彼は筆力もあるし、「直木賞作家」という肩書きがふさわしい人だと思うから。
他の女性作家はもっと本が売れているだろうけど、古川さんはどうかな、ということもあるし(失礼!)

朱川さんの本もそのうち読もうとは思っています。でも直木賞の本を読むのはまだ先かな。まだ「対岸の彼女」ですら読むめどが立っていないし。
朱川さんという人を知らなかったので、無名の人(失礼!)にスポットライトをあてる、という意味ではいい選択だったのかもしれない。 いちおう、二回目のノミネートではあるわけだそうだ。

これで朱川さんの本を読んで、朱川ファンになったらまたコメントも変わるかもしれません。
見てない人間の勝手なコメントですみません。

あ・・・もう一つ。
絲山秋子「逃亡くそたわけ」のサイン本の価値が上がらなくって・・・残念!
# by moon99999 | 2005-07-16 14:48 | 本にかかわる話
4104711012ワーキングガール・ウォーズ
柴田 よしき

新潮社 2004-10-21
http://tinyurl.com/d9cag

翔子は、音楽関連の会社のキャリアOLだ。
30代独身子無し。 いわゆる「3DK」の「負け犬」という感じだがべつに柴田よしきは「負け犬」という単語は使っていない。

本社の企画部にいて、いままでも多くのイベントを成功させている。そしてそれなりの地位を得ていて、また給料もいい。
自分のマンションも持っている。

翔子は、まわりの「できない」女性には容赦ない。だがそういう毎日に疲れているという部分も感じている。
ある日、麻子という部下が相談に来た。いじめられている、というのだ。 送別会に呼ばれなかったり、他にもあるという。
麻子はかなりできる女だ。 だからいやがらせを受けたのだろうか。
女性の休憩室にマニキュアがこぼれていた。麻子がつかっているものと同じだ。
これも麻子には身に覚えが無い。

だが翔子はそのままバケーションに行った。行き先はケアンズ。
オーストラリアだ。 ケアンズでペリカンを見たい!っというのが理由だ。

さてケアンズには嵯峨野愛美という現地ガイドがいた。 翔子とはネットで知り合っている。
嵯峨野愛美からすれば、翔子はうらやましい。ストレスはあるだろうが、金の心配がない、安定しているというのは何と素晴らしいことだろうか。

翔子はケアンズで愛美と話をする。お互いに、悪い人間じゃない、ということはわかってくる。
ところが数日後、翔子から電話がかかってくる。私のペリカンが・・・といって翔子は泣く。
何が起こったのだろうか・・・。

この物語は、翔子を軸にする部分と、愛美を軸にする部分が交互に出てくる。
翔子からみた愛美、そしてその逆が語られていく。
いずれのワーキングガールも、サバイバルしている、という感じだ。

そういえば昔、ワーキング・ガールという映画があった。NYを舞台にして、秘書の女性がなんとか自分のキャリアを作り上げていく、というものだった。

ここに出てくる二人は、あの映画のような姑息な手を使ったりはしない。どうどうと戦っているのだ。
環境と、仕事と、ビジネスパートナーと、上司と、そして人生と。

物語の最後には翔子ファンにはたまらないカタルシスも控えている。
女性読者の多くの共感を得られるだろう、と思う。
もちろん、男性でも楽しめる本だ。

お勧め度: ☆☆☆☆1/2 女性は強い! かわいそうなのはピエール君かも(謎)
# by moon99999 | 2005-07-16 10:32 | エンターテインメント系

芥川賞・直木賞決定

<芥川賞>中村文則さんに決定 直木賞は朱川湊人さん [ 07月14日 20時00分 ]
毎日新聞社
 第133回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が14日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞が中村文則さん(27)の「土の中の子供」(「新潮」4月号)に、直木賞は朱川湊人さん(42)の「花まんま」(文芸春秋)に決まった。

 両賞は菊池寛が1935年に創設して今年で70年(45~48年に8回休止)。

 中村さんは東京都新宿区の新潮社で、編集者らと連絡を待った。午後6時半過ぎ、携帯電話が鳴り、数秒、うなずきながら話を聞いた後、「本当ですか。ありがとうございます」。右手で小さくガッツポーズをした。

 「びっくりした。とても大きな賞で、取れるとは思えなかった。今後もいい作品を書くことを前提に与えられる賞だと思うので、身が引き締まります」と笑顔で話した。

 受賞作は、子供のころから虐待を受けた青年が主人公。中村さんは記者会見で「虐待問題は入り口。戦争をはじめとする無責任な暴力が多い中で、被害者の立場から、それでも生き続けようとする人の強さが書きたかった」と喜びを語った。

 一方、朱川作品は昭和40年代の大阪の路地裏を舞台にした短編集。ノスタルジックな雰囲気漂う6編を収録しているが、朝鮮半島のお化けのトカビや葬式で動かなくなった霊柩(れいきゅう)車などが登場するホラー仕掛けの中に、人生の哀歓を描き出した。

 朱川さんは「最初の本を出してから2年ちょっとで、こんな大きな賞をいただき、頭の中が真っ白です。怖いだけのホラーではなく、心の葛藤(かっとう)やずるさ、喜びや楽しさを書いていきたい」と話した。【米本浩二、内藤麻里子】

 ◇観念に血肉与えた 芥川賞選考

 芥川賞選考委員の高樹のぶ子さんによると、「最終選考に残ったのは、中村作品と伊藤たかみさんの作品だった。最後は2作同時受賞か、中村作品のみかの決選投票が行われ、過半数に達した中村作品の受賞が決まった」という。

 中村作品については「暴力という圧倒的な力に対し、主人公は恐怖を克服することで勝とうとした。観念から出発し、そこに血や肉を与えた小説で、今の時代では逆に新鮮だった」と語った。

 ◇現代の怪談新しく 直木賞選考

 直木賞選考委員の北方謙三さんは「朱川作品は現代の怪談を、非常に新しい説話として立ち上げている」と評価した。

 【略歴】中村文則さん(なかむら・ふみのり) 愛知県生まれ。福島大行政社会学部卒。02年に「銃」で新潮新人賞を受賞してデビュー。04年「遮光」で野間文芸新人賞受賞。他に「悪意の手記」など。愛知県東海市在住。

 【略歴】朱川湊人さん(しゅかわ・みなと) 大阪市生まれ。5歳で東京都に引っ越す。慶応大文学部卒。出版社勤務を経て、02年「フクロウ男」でオール読物推理小説新人賞。03年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞。他に「都市伝説セピア」など。東京都足立区在住。
# by moon99999 | 2005-07-15 00:31 | 本にかかわる話
4532350921セイビング・ザ・サン―リップルウッドと新生銀行の誕生
ジリアン テット Gillian Tett   武井 楊一(訳)

日本経済新聞社 2004-04
http://tinyurl.com/94ax5

業界人には、何をいまごろ、と言われるかもしれない。
その一方、関係ない人には、何これ、と言われるような気もする。

だがこの本は力作だ。紹介する価値があるだろう。

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# by moon99999 | 2005-07-15 00:12 | ビジネス小説