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読んだ本について感想を述べたり述べなかったり・・・書評・コネタ連動メルマガも登録宜しくお願いします。 「濫読ひで」より


by moon99999
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「パンが無ければ、お米をたべればいいじゃないの!」 と、マリー・アントワネットが言ったかどうかは、定かではない(言ってないってば)。

ベルサイユのばら、という言葉を知らないひとは少ないだろう。そう。池田理代子大先生の漫画史に残る金字塔だ。
フランス革命時のパリを舞台にして、押す刈るじゃないオスカル、アンドレ、マリーアントワネット、フェルゼンなどが運命に翻弄される・・・
すでに30年近くが経過しているのに、未だにファンが多い。 宝塚で上演したせいもあると思う。

そして、ベルばらグッズは数多い。
キーホルダーとかの定番から始まって、Tシャツ、レターセット、ワイン、お米・・・へ?お米?

そう。ベルばら米、というものまで存在するのだ!
「なでしこ産業」という会社で、ベルばら米の通販を取り扱っている。
http://www.nadeshiko.co.jp/okome/kome3.html

なぜに米?というのを、エキサイトビットが調べてきてくれた。
http://tinyurl.com/7bxrt

パッケージには「オスカルから愛を込めておいしいお米を贈ります」というオスカル様からじきじきのメッセージまで、あるんだそうな。

お米やさんがベルばらのファンだから、実現したそうです。うーむ。すごいなあ。
でも、米である必然性は本当はないですよね。 このお店が米屋さんじゃなくってたとえばお味噌屋さんだったら「ベルサイユのばら味噌」、つけもの屋さんだったら「ベルばら漬」 ってことになっていたかもしれませんね。

でも、お米でも十分に違和感があるわけなんでそれ以上までいくとちょっと・・・という感じですね。
でも「ベルばらソーセージ」なんてありそうですよね。ベルばらふりかけ、とか、ベルばら納豆・・・これはないかな(^^;)

一つの作品が、時代を超えて愛されていく、という好例を見せていただきました(ホントかなあ)。

ちなみに「ちくろ幼稚園」「トイレット博士」のグッズはあまり見たことがありません・・・タイアップしにくいもんなあ。





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# by moon99999 | 2005-08-21 11:29 | コネタ
逝く夏を惜しんで、アイスの話題にしよう。

・・・といいつつ、このタイトルそのものでおいおい、という感じだが。
http://tinyurl.com/bbl4r
まずは前者。築地に、「黒いソフトクリーム」というのを売っているところがあるそうだ。
あのキハチの黒ごまアイスではない。もっと黒い。
なんと・・・イカ墨アイスなのだ!

イカ墨ねえ。パスタ以外に食べたことはないんだけど・・・
ちょっと不気味かな。ちなみにバニラとのミックスもあるようなので築地に行ったらトライしてみてください。

昔の「OL進化論」のなかに、バリウム飲んだ後イカ墨のスパゲティを食べて翌日・・・パンダ、みたいなものが・・・

と、こういう話はおいておいて(嫌いじゃないけど)

次は「お魚アイス」だ。
http://tinyurl.com/cqyr8
お魚アイスといっても、お魚の形をした「タイヤキアイス」とかではない。
本当に魚が入っているのだ!

「不思議の海のお魚アイス」。
ごくシンプルなパッケージで、アイスクリームというより缶詰のような雰囲気だ。

味はカニ味、エビ味、ノリ味、ハマチ味、チリメン味の全部で5つだそうだ
ネーミングも変わっている。
カニ味は「しなやカニ歌って」、エビ味は「愛しのエビー」、ノリ味は「ノリといつまでも」、ハマチ味は「ハマチっちゃうな」、チリメン味は「チリメンねジロー」と名付けられている。

ああそうかい、という感じだが。

で、実際に食べたエキサイトの記事の話では・・・なんとハマチ味を食べてみたところ、
ハマチの味がして、またハマチの中骨まで入っていたという!

う~ん。おいしいかなあ。どうせなら醤油とわさびでいいような気もするんだけど、魚嫌いな家ではお子さんに食べさせてみますか?

でもどこで売っているんだろう?

いちおう、大阪の天保山でやっている「アイス博覧会」(こんなのもあるんだ)で売っているそうだ。

この前の大阪の「ガンダムミュージアム」といい、これといい、大阪もあなどれないな~と思ってしまった。


ちなみに私は・・・あえてあまり食べたいと思いません。(きっぱり)
# by moon99999 | 2005-08-21 01:39 | コネタ

むかしのはなし

4344007417むかしのはなし   三浦 しをん
幻冬舎 2005-02-25
http://tinyurl.com/e45d6

日本の昔話の要約が最初に出てくる。そして、始まる物語は現在、あるいは近未来の話になっている。
「かぐや姫」の話が出た後、プレイボーイの男性の述懐が始まる。これは電話での話しだ。
そう。彼はかぐや姫のように、異性に対して無理難題を言う。彼はホストなのだ。
だが、いつかその報いは訪れる。 月からの使者ではなく、違う使者が彼のところに訪れてしまう。 そして彼が携帯電話で告白したことは・・・

あるいは、「ロケットの思い出」という話は、花さか爺だ。 昔、ロケットという犬を飼っていたときの思い出話だ。そしてロケットが死んだのは・・・

この次あたりから、期せずして連作短編集となる。地球に大変なことが起こるのだ。
♪地球が地球が大ピンチ~~ 
まるで、「ひとめ、あなたに・・・」の世界だ(知らなくてかまいません)。

極限状況になると、人はどういう行動をとるのか。 それが淡々とした筆致で描き出される。決して不快にならないような形の描写で。

桃太郎、のもじりの話が最終話に出ている。
モモちゃんは乱暴者だが、ぼくはモモちゃんにあこがれていて、大好きだった。
モモちゃんは暴力的だ。だが女にもてる。

「だれかを好きだった記憶もなくなるぐらい生きて、俺が死んでも気づく奴が一人もいないほどになったら、そのときやっと、俺は本当に自由になれるんじゃないかと思うんだ」 ニヒリストっぽいモモちゃんの発言だ。
だが、モモちゃんは、 なにから自由になりたかったんだろう。

そして、ぼくのモモちゃんへの悔恨の思いは、時を越えてずっと伝えられていくだろう。


お勧め度:☆☆☆☆1/2 昔の話か未来の話か・・・


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# by moon99999 | 2005-08-20 01:11 | 文学系

101歳の少年

440861131X101歳の少年 三浦 敬三
実業之日本社 2005-02
http://tinyurl.com/dovv7
三浦敬三氏は、三浦雄一郎氏の父親だ。
101歳で、スキーをしている。
100歳のときに、息子(雄一郎氏)、孫、ひ孫(4歳)で一緒にスキーをする、という快挙をなしとげた。
彼の息子の三浦雄一郎氏は、70歳でヒマラヤに登頂している。

このすごいパワーはどこからくるのか。
この本に秘密が載っている。

敬三氏はとにかくスキーが好きだったそうだ。雪の中、八甲田でいろいろなスキーをしてみたり、みようみまねで板スキーに金属のエッジをうちつけてみたり。戦時中でさえスキーをした。

やはり、好きこそものの上手なれ、ということなんだろう。営林署にずっと勤めながらもスキーを楽しみ続けた。
彼のアイドルはハンネス・シュナイダーというスキーヤーと、インゲマル・ステンマルクというスキーヤーだ。ステンマルクは私も知っている。ワールドカップで何回もかっているからだ。

私が知っているスキーヤーはステンマルクとミッターマイヤーくらいかな。でも写真みても誰とは言えないから知っていると言えるのだろうか?

とにかく三浦氏はすごい。この年齢でも毎日いろいろなトレーニングで体を鍛えている、というのだ。顔についてさえ運動しているという。あとはタイヤのチューブをひっぱったりいろいろ自分で作った運動をやっているそうだ。

この元気さがあって、はじめていろいろなことができるのだろう。100歳での親子4代スキーなんて、どんなにうまくったってそうはできないはずだ。

元気な101歳の少年に乾杯!

お勧め度:☆☆☆☆ 自分が101歳のときにこうはできません。今だってできるかどうか。
# by moon99999 | 2005-08-19 06:58 | エッセイ

盗作について思う(2)

さて、コミックの盗作ということでいうと・・・

まだそれほど大きな問題になっていないようだが(少なくとも私は知らないだけかもしれないが)、最近私が読んだ作品『誰のための綾織』について、三原順「はみだしっ子」からと酷似する点がたくさんあるのに、それが記載されていない、という指摘があるブログであった。
http://oppincle.seesaa.net/article/4785373.html

はっきりいえば、今回の篠原氏と同じケースだ。

どうなっていくのだろうか。
コミックにせよなんにせよ、原著作権者がいるのであれば、そこははっきりさせるべきであろう。
だが三原氏はすでに鬼籍に入っている。どうなるのかはすぐにはわからない。


プロットが似るというケースはあるだろう。
昔(はっきりいってえとが一回り以上している)、「野性時代」に掲載された、栗本薫氏(中島梓のペンネームだったかもしれない) の作品のなかに、沖田総司が現代にタイムトリップする、というテーマの作品があった。

正直、すごく驚いた。
アイディア、プロットが、小林信彦氏の短編にそっくりだったからだ。

中島氏がさすがにそんなことをするわけないだろう、とは思ったのだが、それでも盗作の疑惑は私の中では消えなかった。
その作品名は覚えていないが、改作された後に、なのか別作品なのかわからないが、中島氏の原作で、演劇の舞台ができているようだ。
いまは「まぼろし新撰組」というもののようだ。
今のプロットは私が読んだ記憶のものとはかなり違っているようなので、問題はないとは思う。

原作品を読んで、小林信彦氏はどう思ったんだろうか。(読まなかったのかもしれないが)

ぜんぜん関係ないのだが、その舞台の中で、芹沢鴨が「おれは幕末に帰りたい」というせりふを言うらしい。

新撰組メンバーにとってはあの当時は幕府は絶対だったわけで、あの当時のことを、何があっても「幕末」と呼ぶことはないだろう、と思うのだが。

まあそこは原典を見ないで勝手に書いているのでなんともいえないが。

盗作、剽窃が露呈するとき、それに対する批判は小さくない。 
大月 隆寛氏が田口ランディ氏の盗作を批判したとき、彼はこんな本まで書いている。
「田口ランディその「盗作=万引き」の研究」http://tinyurl.com/a6899  この本の表現は、あまりに悪口雑言であって、読むに耐えないほどのものであった。 指摘している内容はもっともなものが多かったのだが、大月氏がなぜにあそこまで人を貶めることに血道をあげたのか、は理解できなかった。

話がそれた。

さて米国では剽窃というのはものすごい罪だと教えられる。
剽窃はプレージャリズムというのだが、それをやったら単位を落としたり、それこそ退学だってあるらしい。これは厳しい学校の話で、「玲子@チョート校」 http://tinyurl.com/blbhe
という、岡崎玲子さんという高校生が米国の超エリートスクールに留学したときのエピソードとして出てきた。

まあ実際は、米国ならそれがとても厳しい、というわけではなくて、よく剽窃があるからそう言っている、というのが正しいだろう。

学校でも、宿題がインターネット上の材料に似ているかどうかを調べるようにしているようだし、そういうソフトすらあるらしいから。

昔、ネットニュース(アメリカのalt.rec.animation.sailor-moon だったかな?)の中で、セーラームーンの絵について「自分がコピーしてアップしたんだから、著作権が自分にある」とかほざいている莫迦がいた。 アメリカにしてもその程度の感覚なのだ。


話を戻そう。

いまの情報化社会では、「こっそりとパクル」ことはほぼ不可能になりつつあるのではないか。もちろんアンダーカバーで終われば別だが、いやしくも有名人たろうとする人々は、誰のアイディアをこっそり取っても指摘されるだろう。
だったら最低限参考資料を明らかにした上で、引用については明確にすべきだろう。

そういえば、甲子園である学校が校歌を流したら、別の学校と同じ節だった、というのでびっくりされたケースがあったっけ。作曲家は同じ。
歌詞が七五調や五七調なら、曲は同じにつけられるもんな~

これは剽窃ではないが、まあ秘密にしたかったことではあろう。 情報化社会の例ということだ。

ただ、小説・マンガの場合、プロットをもらった、とか表現をもらった、というのは正直難しい部分はあるとは思う。

「ゴレンジャー」は「ガッチャマン」の盗作だとは(あるいはその逆かな)誰もいわないだろう。
だが5人であつまって敵をたおす。紅一点がいる、とか、パターンなんだよな。だがこれは業界では『お約束』というだけだ。

で、よくわからない結論。

情報化社会の現在においては、意図的なパクリはどこかで露呈する。そのネガティブインパクトの可能性を考えた上で、パクリはできるだけ避けるべきである。  プロットの一部やアイディアをもらうにしても、できるだけ原典を表示すべきだろう。  (最低限、単行本化されるときには書くべきだ。ろう。)
第三者がそれを見つけて指摘するとき、かならずしも人は優しくない。


ふー疲れた。最後まで読んでくださった方がいたら、ありがとうございました。
# by moon99999 | 2005-08-18 12:48 | 本にかかわる話